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『トワイライト』に『ウォッチメン』。何だか似たようなタイトルの映画が2本 もうすぐ立て続けに封切られるようだが、『トワイライト・ウォッチ』はどうなったんだ? 『ナイト・ウォッチ』『デイ・ウォッチ』で大出世した監督ティムール・ベクマンベトフが 地元ロシアからハリウッドに進出して製作するはずだった『トワイライト・ウォッチ』は 『ウォンテッド』に姿を変えて、結局3部作企画はポシャってしまったということ? でも、まああの流れでいくと、もう創る必要はないとも思うんだが。 映画版『デイ・ウォッチ』も原作では『ナイト・ウォッチ』のエピソードのひとつ。 『ナイト・ウォッチ』も冒頭は『デイ・ウォッチ』のプロローグから始まるという関係。 原作と微妙に人物設定を変えた2話完結ということでも何の問題もない。映画はね。 僕が待ち望んでいるのは、セルゲイ・ルキヤネンコの原作本の方なのだ。 こちらの方は4部作で、ナイト、デイ、トワイライトと続き『ラスト・ウォッチ』で完結。 ロシア語版ではすでに出そろっているんだが、日本語版トワイライトはまだ未発売。 映画に合わせて発売の計画が、映画が出来ないからどうしよう、というところなんだろうか。 前2作の映画の評判は知っていたが、ちょいと見逃していてすっかり忘れてしまった頃 立ち寄った図書館で発見したのがナイト&デイ・ウォッチのこの2冊。 ひときわでかくて分厚い本だから怯んだが、映画のトレーラーは観ていて 光と闇の大まかなストーリーは知っていたから、この厚さでも2日で1冊ペースかな? と思って借りてきたのにとんでもない。なかなか読み進められない。 つまらなくはない、面白い。でもさすがロシア文学?軽く流してストーリーを進める というところがないから、ボ〜っと読んでいると何だっけ?となってしまう。 それに独特のCGアクションの映画版と違って、これでもファンタジー?というような 普通の(組織の)人間の日常生活のような部分の比率が非常に多くて戸惑ってしまう。 例えば妙に純な恋愛とか、同僚との様々なつきあい、仕事に対する不満やグチ、 自他とも認める自分より格上の偉大な女性とつきあう男の葛藤等々。 普通人とは違うOthers(小説では異人)部分を除けば、月9ドラマができてしまう。 これはロシア人(というより旧ソ連人)としての発想なのか?という部分も興味深い。 もちろんこれは、平たく言えば天使と悪魔の闘い(冷戦、そんなに単純ではないが)。 魔法使いや魔女、ヴァンパイア、もののけどもが総出演なのだが 多分に陰謀じみた運命に操られながらも、ルールに縛られた普通の会社勤めのような生活を 営んでいるそのギャップがこそばゆい。闇と光は単なる別の価値観、勧善懲悪でもない。 映画のストーリーに疑問を感じた人は多いようだが、その答はここにある。 読んでみればいい。読みにくいけど。ウォッチシリーズのレビューは映画ばかりだ。 他人に創ってもらった映像ばかりを見ていると、想像力がなくなるぞ。 「想像力と数百円」という名コピーもあったじゃないか。
by yattokamedagaya
| 2009-03-03 19:08
| Art & Entertainment
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Comments(6)
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pegion at 2009-03-03 21:56
最近洋画をあまり見ませんね。
映画見にいこうと思ってたら、 オープンの準備のために、それどころじゃ なくなってしました。 早くいっとけばよかった。
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yattokamedagaya at 2009-03-03 23:43
*pegionさん
僕は映画も小説も昔は日本のものに興味がなくて 外国物ばかりだったんですよ。 日本物も好きになったのはつい最近の非国民です(笑)。 遊んでいる場合ではないときもありますよ。 素敵な喫茶店の開店を楽しみにしています。
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pegion at 2009-03-05 22:57
素敵な喫茶店になりそうです。
明日はプレオープンです。
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yattokamedagaya at 2009-03-09 13:36
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pegion at 2009-03-12 22:03
今日オープンでした。
がんばりましたよー。
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yattokamedagaya at 2009-03-17 19:32
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