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布施弁天 其の弐 鐘楼
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まずは僕の干支のワンちゃんから。この顔はあまり好きになれないけれど。狡猾?(笑)
木鼻好きの僕にHappy Oneさんが教えてくれたのが、鐘楼(鐘突き堂)に施されたこの彫刻。
これが観たくて布施弁天に行ったんです。

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こちらの鐘楼(設計、飯塚伊賀七)は、建物自体の構造も、他の彫刻物も興味深いんですが
やはり僕が一番観たかったのは、この屋根の下に並ぶ木鼻です。
構造的にこれを木鼻と呼んでいいのかわからないけど、その用途はわかる。方位なんですね。
「子」を北にして、時刻と同じように方位を表す十二支が取り付けてあるんです。
これは鐘突き棒(寅と卯の間)の反対側からの画像。真北から255°、西南西微西の方角です。

布施弁天 其の弐 鐘楼_b0066893_18481710.jpg

その方位に合わせた干支の絵や彫刻を配置するだけなら、他の建造物でも見たことはある。
ここの素晴らしいのはその造形なんですね。籠彫りの意匠もそうだけど、その発想が。
ぱっと見ただけでは同じ木鼻。こんなタイプの、ごくスタンダードな獅子の木鼻に見えます。
ところがこれがセルクル固めのようなもので、そのフォルムに合わせて、十二支と
それに因んだもので構成されているんです。洒落たことするよね、昔のデザイナーは。

布施弁天 其の弐 鐘楼_b0066893_18485762.jpg

左上が「子」。後は干支の順番通りです。レイアウトの都合で向きを互い違いにしてますが、
このように動物は左右に一体づつ。そしてそれに因んだ植物・花等を絡めるため
どちらの向きでも構成はまとまっています。ちょっとグロい?という気がしないでもないが。
意匠や彫刻には差があるようで、壊れているものもあるけれど、僕は蛇と猿が好き。

布施弁天 其の弐 鐘楼_b0066893_1850533.jpgこれが裏側、鐘突き側。どんな音がするんだろう。
それにしても、まだまだ修行が足りません。
こういう彫刻はよくあるものなのか、珍しいのか
ということさえもわからない。もう少し研究しないと
行き当たりばったりじゃだめなんですね。
でも、狛犬・木鼻を中心に神社仏閣巡りに懲り出して
読書もいつからか時代小説にはまってるし……。
着実に趣味がオヤジ化してるなぁ。
by yattokamedagaya | 2009-05-09 19:19 | Temples & Shrines | Trackback | Comments(6)
Commented by pegion at 2009-05-10 00:43
僕は大学のころから(京都でした)、神社仏閣めぐりが
大好きで、友達が関東から来たりすると、
いろいろ案内してました。

楽しい大学生活でしたね。
Commented by yattokamedagaya at 2009-05-11 15:02
*pegionさん

僕も名古屋にいた頃は、京都によく行きましたよ。
でもあの頃は雰囲気とか全体を見ていただけなので
もう一度細部まで見てみたいと今は思っています。

学生時代は楽しいですよね。今思うと。
Commented by pegion at 2009-05-11 20:57
学生時代は楽しかったです。

あのころの友達ともまだ縁がつづいてます。
京都の雰囲気が好きでまた行きたいです。
なじみの定食屋はまだやってるのかな。

キャンパスがだいぶ移転したんでつぶれてるかも。
Commented by Happy One at 2009-05-13 14:30 x
本当に行ったんですね。
自転車で40キロとは、すごいなぁ。
往復で80キロ(・∀・;)
僕なんかママチャリだから、
せいぜい10キロ(往復20キロ)ぐらいしか走らないですよ(^^ゞ
それにしても、さすがですね。
写真キレイだなぁ。
やはり、写真撮る時は一人の方がいいですね。
僕は、だいたい家族と一緒だから、じっくり被写体を見ないので
チャチャッと撮って終わり(>_<)です。

Commented by yattokamedagaya at 2009-05-13 18:03
*pegionさん

なじみだった店は、今どうなっているか
気になりますよね。
僕の場合、たいがい潰れています(笑)。
Commented by yattokamedagaya at 2009-05-13 18:14
*Happy Oneさん

行きは道に迷って60km近く走ってます(笑)。
6号線を真っすぐ行けばいいことはわかっていても
いつものくせでもっといい道、とか考えてしまうんです。
東の方は土地勘がなくて、いつも迷ってしまいます。

僕も他の人がいる時はほとんど写真を撮りませんよ。
撮る気にならないですね、他が忙しくて(笑)。

これ、重くなってしまうので、この程度の大きさで
よくわからないかもしれませんが
本当に細部まで感心するくらいよく出来ているんですよ。
いい所を教えていただいて、ありがとうございます。
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