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紙がない!!
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トイレの話じゃないです(笑)。『伊東屋』さんに、今紙はほとんど置いてないんですね。
昨夏のリニューアルで画材が激減したことは知っていたけど、紙までだとは思わなかった。
まあこの不景気の折、すぐに売れないものを抱えるのが、経済的でないことはわかる。
でもね。銀座の老舗文具店として、意地を張ってもらいたかったな……なんて勝手な話か。

実はある紙が必要だったんです。A4数枚だけ。銘柄も仕様もわかっている特殊用紙で
それが伊東屋にあることがわかっていたから安心していたのに、俺に無断で何てこったい。
取り寄せはできる。でもそうなると他店と同じで、ロールか最低ロットの100枚になり
100円以内で済むものが一気に12,000円にもなってしまうんです。そして97枚も無駄になる。
そんなもったいないこと……。そうなると後は、在庫のある店を探すしかないんですね。
我々の場合「印刷屋さんに泣きつく」という手もあるんですが、そういうのは好きじゃない。

ということで、紙探しの旅が始まったんです。まずは紙屋さんの『竹尾 見本帖本店』から。
そしてその近くの『文房堂』。ちょうどここは神田・お茶の水界隈の画材店・文具店が
集まっている場所なので、懐かしい『レモン画翠』『Tools(元いづみや)』他数店を回り、
それからなぜか「芸大の生協」、そして『ロフト』『ハンズ』、最後は新宿の『世界堂』
これだけ回ったけれども、結局在庫はなし。でも久々の文具・画材店回りは楽しかった。

昔はこういうお店と我々の仕事は切っても切れない関係だったのに
仕事道具がMacになってから、とんとご無沙汰。昔は用がなくても、好きで覗いてたのに。
でも、こっちは変わったけど、向こうは変わってなかったね。
どのお店も、とってもフレンドリー。そうそう、文房具屋はこうでなきゃいかん。
まあ、客に学生が多いと言うこともあるんだろうけど、
立場は違っても、何かを創ることに関る人間同士の仲間意識っての?それを感じる。
紙がなくて困っていると言うと、皆親切だもの。たった数百円の売り上げなのに。
そしてどこでも「ここならあるんじゃないかな?」と他の店を気軽に紹介してくれる。
「芸大の生協に絶対ある」と教えてくれたのは、たまたま隣で聞いていたお客さん。
結局ガセネタだったんだけど(笑)、まあそれも許せるよ。

ただ、問題はまだ何も解決していなかった。やっぱり100枚コースしかないかな。
一番安かったのは、モナリザもアッと驚く新宿世界堂さんでした。さすが。
by yattokamedagaya | 2009-11-13 19:18 | Work & Mac | Trackback | Comments(4)
Commented by AZUKI at 2009-11-14 02:44 x
えっ、「いづみや」って店名はもう無くなっちゃったんですか。
へえ~、今は「Tools」っていうんですね~
「レモン画翠」は御茶ノ水の予備校でデッサンを習ってたときに、何回か行きました。
なんだか、懐かしいな~
練りゴムとか、ポスカラとか、ガッシュとか、筆とかロットリングとか。
今日のやっとかめさんの記事を読んで
画材屋さんで買ったそんなものたちを一気に思い出してしまいましたよ。
働くようになってからは、
ペーパーセメントやラバーや紅い三角錐の缶に入ってた溶剤にいつも囲まれてましたっけ。
トレーシングペーパーって指定の時に今でも使うんですか?
んなわけないですよね^^;
って、つい自分の思い出語りで画材全般の話になっちゃいましたが、
「紙」っていうものも好きですよ。紙フェチかも。
うちの近くの画材屋じゃ、せいぜいマーメイドとミューズコットンとケント紙しか置いてませんが、
「竹尾」さんなんか行ったら、もう色んな紙見本を見ているだけでわくわくしちゃうかも。
それにしても、そんなにみつからない紙ってどんななんでしょうね~
大逆転でみつかることをお祈りしています^^

Commented by yschwarzekatz928 at 2009-11-14 07:51
懐かしいお店の名前がずらり!
学生の頃はようもないのにフラフラ通ってましたね。
どんな素材があるのか知るのが楽しかった♪
問屋さんではかなり緊張した思い出があります。
97枚が無駄にならないよう、在庫しているお店が見つかるといいですね^^
Commented by yattokamedagaya at 2009-11-14 08:35
*AZUKIさん

「いづみや」は1992年、仕事にMacが使われるようになった頃
会社が「.Too」に変わって、それに伴って店名も変わったんでしょうね。
僕も最初はいづみやを探していて、あれ、店名違うじゃん(笑)と思いました。
店もそうだけど、こういう雰囲気が懐かしいですね。
最初は(最後まで一応そう)紙を探していたんだけど
画材・文房具屋巡り自体が楽しくなって、若返った感じ。

画材の代用品がMacだとはもう思っていないんで
今の人がこんな体験をする必要もないと思うけど、
そういうものを使って、手を汚して、時間をかけてやっていたことも
良い思い出ですよ。
つい最近、版下やポジ入稿が全面的に終了したなんてことを聞いたような。
もう関係ないけど。トレペはイラストを描く時今でも僕は使います。
伊東屋さんも、在庫はありきたりの紙ばかりになってしまいました。
「竹尾」さんはイベントも色々あるし、一階に紙がずらっと揃っていて
楽しいです。同じ趣味の人にだけですけどね(笑)。

探しているのは紙というよりもフィルム状のものなんですよ。
だから全紙サイズがなくて割高になっちゃうんですね。たぶん在庫はないでしょう。
Commented by yattokamedagaya at 2009-11-14 08:42
*黒にゃんさん

お茶の水辺りは本当に懐かしい。僕の青春だわ。
こういう店を覗くのが趣味の人多いですよね。
やっぱりコンピュータショップより、
こういう店に自分の居場所を感じます。

仕事でこんな少量の紙は使わないけど
個人で揃えると中途半端な大量になってしまいます。
今回は97枚分無駄になるんだけど、
それを使った新たな仕事を作ろうかと考えています(笑)。
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