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東京物語
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そのままの写真では関係各位に迷惑かな? ということでセピアの世界にしましたが
これは僕が東京に出てきて初めて住んだアパートの周辺。現在のものですよ。
もっとも、30年前もほとんど同じだったんですけどね。
ご存知のように東京という街は広く、ところ変われば景観は全く違います。
そしてどこも同じように新しくなるのではなく、変わらない街もあるんです。

件のアパートも同様で、僕が住んでいた当時でも老朽化してボロボロだったのに
2年前、たまたま近くを通ったら、まだ人が住んでいるのに驚いたものです。
そんなアパートも、さすがにその時が限界だったらしく、とうとう廃屋になりました。
そこで先日、取り壊される前にちょっと中を覗かせてもらったんですよ。
修行時代に4年とちょっと住んだ場所。懐かしく……はないんですよね、なぜか。
汚い所ですが、よかったら皆さんもどうですか。存分にご覧ください。

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と言われても、そんなもの見たくないですよね。このワンカットだけにしておきましょう。

このアパートは今では珍しい、玄関で靴を脱いで廊下から各部屋に入る下宿タイプ。
木造モルタル二階建てで、屋根は瓦葺き。部屋は全て和室で六畳一間流し付き。トイレ共同。
僕の部屋は二階の突き当たりだから、このアパートでは一番いい部屋なんだけど、
角部屋の両窓の外は間近に別アパートの壁があり、窓なんてないような薄暗さなんです。
なのに交通の便だけはいいから、これで家賃は約3万円。名古屋なら1万円もしないのに。

これはそんな二階の部屋を出て、階段を下りて玄関に向かうという
何のことはないんだけど今でも強く心に残っている、僕の目線で見た毎朝の風景です。
by yattokamedagaya | 2009-11-20 18:39 | Memories(Sweet?) | Trackback | Comments(12)
Commented by aboutbook at 2009-11-20 21:15
さすが男子ですね~。
賃貸物件で「流し付き」という表現もあるのかぁ、と思いました。(ゴメンナサイ)
私の周りにいた昭和男子も夢のために家賃をセーブしてました。
銭湯やコインランドリーに行くと言っていたので、多分こんな感じのアパートだったんだろうなぁ。
そんな彼は、一緒にご飯に行くといつも女性の残りのライスを平らげてました。
最初からそのライス目当てで女子とご飯に行くんですよね(笑)
次第に最初からご飯をあげるようになりましたょ、男って大変だなぁと思って。
Commented by AZUKI at 2009-11-21 02:40 x
あらら、ワンカットだけ…
もっと見たかったので、残念。

>これはそんな二階の部屋を出て、階段を下りて玄関に向かうという
何のことはないんだけど今でも強く心に残っている、僕の目線で見た毎朝の風景です。

でもそのワンカットと上の二行がやけに心に残りました。

先日、20代の時に吉祥寺の実家を出て住んだ祖師谷大蔵のアパートの近くを通ったので
訪ねてみたら無くなってました。

引っ越した時に新築で入り口にアーチのあるような真っ白のつまらないアパートだったので
別にもう一度見たかったわけではないんでいいんですが。

やっとかめさんのアパートは、もう少し見てみたいです。
Commented by anello63 at 2009-11-21 09:30
小田急線沿いの新宿近辺でももっと上を行く家を
見たことがあるような気がしますが・・・
都心の片隅にもまだまだあると思いますね。
Commented by harusion11 at 2009-11-21 23:19
都会でもこういう風景ってあるんですね~
きっと昭和の30年代のままって感じでしょうかね
でも、まさにこういう感じですよ、こちらの今が(笑)
都会の東京だから写真でみるとすごく以前のように見えるかもしれませんが
こちらではちょっと路地裏に行くとこういう風景なので
普通じゃん?
って普通に思えてしまう田舎ものでした(^^ゞ たは~♪
Commented by yattokamedagaya at 2009-11-22 08:04
*aboutbookさん

>最初からそのライス目当てで女子とご飯に行くんですよね

僕なら金に困ってもそんな恥ずかしいマネはしないけど(笑)。

もっと見栄えのいい所でも、単に風呂や洗濯機を置く場所がないとか
タイプはいろいろありましたよ。
僕の場合、家賃セーブで選んだのとは微妙に違うんですよね。
田舎では当時3万円も出せばここより数十倍良い所が借りれました。
そんな感覚で急いで探したらこんなボロアパートしかなかったんです。
それに、まだものになるかどうかわからないやつに最初からまともな給料を
払わない会社も多かったので、金をセーブ以前に金がないということです。
Commented by yattokamedagaya at 2009-11-22 08:05
*AZUKIさん

家具がない部屋は、がらんとしていて見ても面白いもんでもないですよ。
あとは汚いトイレしかないし(笑)。

越した後でも色々と思いが残る場所と、そうでもない場所がありますよね。
僕もここはせっかくだから壊す前に見ておこうと思っただけで
(まだ壊す予定もないようだけど)ここには何の思い入れもないんです。
むしろ嫌いでした(笑)。このアパートも、大家も、この街も。
だから薄暗い所から、明るい外の世界に出て行くようなイメージしか
残っていないんだと思います。
Commented by yattokamedagaya at 2009-11-22 08:06
*anello63さん

アパートと民家ではちょっと考え方が違うと思いますが
この近くでも一区画丸ごと古い建物の場所はありますよ。
再開発前の街はそんなところが多いですよね。
建て直しても無駄だから廃屋も増えます。
Commented by yattokamedagaya at 2009-11-22 08:08
*haruさん

うちでも他の人のブログでも「東京でもこんなところがあるんですね」
というコメントがよくあるんですが、東京は広いからなんでもあります(笑)。
単純な話、開発してプラスになる所はどんどん発展して
やってもあまり効果がない所はそのまんまということですね。

haruさんは最近知り合ったので知らないと思いますが、
僕の故郷は、たぶん100人いたら99人くらいには負けない田舎ですよ(笑)。
Commented by harusion11 at 2009-11-23 01:12
やっとかめさん
そうなのですか
話しは違いますが「やっとかめ」ってやっと会えたねでしたかね
名古屋は遠いイメージがあって全く接点がないのでわかんなかったんですけどね
はじめは、亀なのに何故てんとうむしさん?くらいに思ってました(笑)

でもほんと田舎って いいですよ☆~(ゝ。δ)ネ
のんびりできて、1日この夕陽と田んぼを眺めてぼ~っとしてたいな~
って、夕方のサリーのお散歩とかで時々思いますもん
今は、田んぼも稲刈りを済ませていてあちらこちらで田焼きをしています
歩く道々煙たいのなんのって(笑)
haruの家はその田畑風景から県道を1本挟んで反対側の
少しだけ家がたくさんある所にあります
なので、農家ではないので余計に田舎の田園風景が目に残るというか^^
西側なので夕陽が田に映えてまたこれきれいなんですよ~

Commented by yattokamedagaya at 2009-11-23 08:10
*haruさん

ネームカードじゃよくわからないかもしれませんね。
僕は静岡県の浜松市出身で、その後名古屋に5年、三重県の松阪市に1年いて
それから30年近く東京にいます。「やっとかめ」と「亀」は無関係で
やっとかめはもっと単純に「久しぶり〜」という程度の意味です。
このてんとうむしは「カメノコテントウ」と言って「かめ」つながりというだけ。

田んぼっていいですよね。秋の夕方なんて本当にいいものだと思います。
目に浮かびます。僕の故郷も山地なんですが、田園風景は自慢できますよ。
故郷の記事はよく書いていて、写真もここにアップしたこともあったんですが、
そこを出て行った人間が無責任に自慢げに披露するのはどうなのかなと思って
削除しました。向こうは向こうで、色々な問題を抱えているんですよ。

でも根は東海地方の人間なので、東京にいても馴染めない所が多いんです。
そんなことも色々書いてます。この記事はまだ前半、長くなるので二分してます。
知らなかったですか、ここは社会派のブログなんですよ、本当は(笑)。
Commented at 2009-11-23 13:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yattokamedagaya at 2009-11-23 19:48
*haruさん

鍵コメじゃなくてもよかったのに。
お気遣いありがとうございます。優しいね。
でも僕はだまされてないですよ。よく読んで(笑)。
ちょっと今忙しいので、その件は後ほどそちらで。

「やっとかめ」は他の地方の方言と同様
もう普段当たり前に使うような方言ではないと思いますよ。
半分冗談で使うかもしれませんけどね。
意味は名古屋の人ならわかるから。
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