武蔵御嶽神社
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何度も行っている奥多摩ではあるけれど、
いつもは目的地まで点と点でつなぐ移動のようなもの。
今回は皆でのんびり歩いてみたかったんです。
奥多摩には、いくつかのハイキングコースがあるんですよ。
でもそれをするには、この荷物が邪魔になる。
テント・テーブルだけでも15kg以上ありますからね。
その他諸々……諸々多すぎ……(笑)。

オレだけこんなのを背負って何kmも歩きたくないぞ。シェルパじゃないんだから。
ということで、荷を背負わなくて済むキャンプ地周辺を散策して(下写真)
その後、バスやケーブルカーで移動できる『武蔵御嶽神社』に行くことにしたんです。

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武蔵御嶽神社は、標高929mの御岳山頂に、紀元前90年に創建された関東随一の霊場です。
関東以外の人のために説明すると、青梅線の駅と神社は「御嶽」の文字を使い
それ以外はほとんど「御岳」。読みは「みたけ」。「おんたけ」ではありません。

この神社に行くには、JR青梅線で奥多摩駅から5駅160円の御嶽駅まで戻り
駅前から西東京バスで「ケーブル下」まで約10分、270円。
そこからケーブルカーの「滝本駅」まで少し歩き(なぜ駅前の駐車場まで行かない?)
標高831mの「御岳山駅」までケーブルカーで6分、570円。金はかかるが早くて楽ちん。

ところが、駅から神社までの標高差約100mは、歩くしかないんですね。
御嶽駅前のコインロッカーには大型荷物は入らないし、預かってくれる所もないというので
ここからの約1.2km、時間にして約25分、結局荷物を背負って歩かなきゃダメじゃん。

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最初はなだらか、むしろ下りも多い。でもそれが逆に後半の登りをきつくする。
登り坂の途中にあるのが、この推定樹齢1000年以上の「神代ケヤキ」です。
こんな場所でよく保存できるものだ。この時期なのに葉っぱが少ないのが気になるけれど。
そして土産物店・飲食店を抜けると、ようやく神社の入り口の大鳥居にたどり着きます。

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ところが、ここからまだまだ登りは続く。しかも階段。駅から1.2kmとはどこまでのこと?
景色も参道脇の植物も綺麗なんだろう。石碑も多い。でも楽しむ余裕はありません。
そしてたどり着いたここが頂上、拝殿です。過酷な環境なのに立派な拝殿。
ところで、ご存知のように僕たちの神社参拝に狛犬は欠かせないんだけど、ここで気付いた。
これまでの参道に狛犬が一体もないんですね。この規模の神社でそれは珍しいのでは?

ということで後半は狛犬三昧となります。ここの狛犬はちょっと他所とは違うかも。

          *   *   *

この地で日本武尊を助けた白狼の伝説のためか、御嶽神社の狛犬は犬形、狼形が多いんです。
ただ、他所で見かける山犬形ももちろんいるんだけど、リアルな狼はすべて新しい。
だから歴史的に味がある狛犬とは少し違います。まあ有名・人気神社はそういう傾向かも。
この他に神殿狛犬もいるらしい。そしてこれらは山頂の境内だけで見つけたもので
ここにも、参道にも、見逃している狛犬さんがいるかもしれませんのでご容赦を。

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最初に拝殿前で迎えてくれるマッチョ狛犬。山々を見下ろす位置関係も含めてカッコいい。
『長崎平和祈念像』の北村西望氏制作のブロンズ像で、昭和60年の奉納です。
これを狼と言う人は多いけど、僕は彫刻家北村氏が解釈する獅子と狛犬の姿だと思う。
というのもこれは御嶽神社だけのオリジナルではなく、他の神社でも見ることができるから。

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旧本殿前の古い狛犬。寛保3年(1743年)奉納。
これじゃディテールがよく見えないけれど、他所でも見るタイプの狛犬、狼じゃない。
この時代のものから昭和までのものが、もっとあっても良いはずなんですが。

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神明社前の小ぶりのアニメ風狼。でも耳が寝ている阿形はライオンにも見えます。
これも獅子・狛犬の現代風アレンジなんじゃないだろうか。いくぶん狼に転んだ感じの。
僕の第一印象は「火の鳥 太陽編」の犬上や未来のマスク。あれも宗教だからそこも似ている。

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これは、やっぱり猪なんでしょうね。出来損ないの狼というわけじゃないでしょう(笑)。
皇御孫社前の狛猪。元は文化5年(1808年)のもので、平成11年に復元されたらしい。

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本殿左側の高台で、遠吠えをする哀愁の山犬形、ワオ〜ン。
これは2体とも相方をなくした先代なのか、最初から単体で作られたものなのか。

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本殿を守るブロンズ狛犬。つややかな身体が美しい山犬、というよりも飼い犬のよう。
顔は嫌い。犬や狼・狐形の顔はあまり好きなものがないんですけどね。

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最奥、大口眞神社前のリアル狼。確か平成17年の奉納でした。
これは阿形で、もちろん吽形もあるんだけれど、残念ここで電池切れ。

今回は大荷物のため、重くてかさ張る一眼レフは持っていかず、写真は全部ケータイでした。
景色はともかく、絞り設定もできないケータイじゃ、ブツ撮りはどうしようもないですね。
「後悔先に立たず」。多少無理しても、ちゃんとしたカメラを持っていくべきだった。
今度は秋に一眼持って、下から歩いて昇るぞ御岳山。ミシュランの高尾山にも行きたいが。
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by yattokamedagaya | 2010-05-08 19:10 | Temples & Shrines | Trackback | Comments(8)
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Commented by harusion11 at 2010-05-09 23:19
や~ん♪
せっかくですから狛犬さんと一緒にやっとかめさんも姿みせて~^^
お会いしたいですぅharu(笑)
haruはたいしたことありませんが見たいと思われたらこちらへ ぷぷ
ちらっと写っとりますよ^^

しかし、リアルなわんちゃんたちですね<ワンちゃんですかね?(笑)
ま、こまU^ェ^U ワン!いぬだからわんちゃんたちかしら^^
こちらでもこいう神社はありますが
なかなか行く機会もなくて^^

仕事関係で、とても病んでおりましたが
なんとかすこぉし明るい窓がみえつつあります
が、そのためのお薬漬けになっちゃってるんで
それってけんこうなんだかどうだかわかりません(笑)
が、なんとかPの世界に帰って来られて幸せかなと感じております^^


ほそ~い身でやっとかめさん
夏は大丈夫ですか^^
まだ暑かったり寒かったりなので体調にはご用心をば^^
ではではまた<お便り風になっちゃったです(^_-)-☆
by Blue Windy harusion~haru~
Commented at 2010-05-09 23:50
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yattokamedagaya at 2010-05-10 17:51
*haruさん

古い記事にはよく顔や名前を出してたんですけどね。
色々経験して、面倒なことになったら困ると思って
最近はやめるようにしてます(笑)。

普通の狛犬は、狛犬と言ってもモチーフはライオンなんですけど
ここは狼が多い。狗という字を使いたくなる犬もいますね。
こんな神社、そちらにもありますか?

ハルシオンさんで薬漬けじゃシャレになりませんが(笑)。
わかってます。草花のハルジョオンですよね。
今は辛くても、乗り切ってしまえば後で
話のネタにできることかもしれませんよ。
僕は細いのは腰回りだけなので、暑さには強いです。
逆に寒さに弱いので、先月までは参っていましたが
もうこれからは大丈夫です(笑)。
Commented by yattokamedagaya at 2010-05-10 17:52
*鍵コメさん

あ、そうだったんですか。
それではさっそく。
Commented by yokusang_09 at 2010-05-11 00:55
北村西望氏制作の狛犬は、なんか、アレですね。
バランス的に、キャプテン翼を思い出しちゃいます(笑)
小顔っぷりと、脚のバランスが。

しかし、奥多摩ってホントに東京都内なのか?と思いたくなるような風景ですよね。
東京って広いんだな~と、しみじみ思います(笑)
Commented by usa_0x0 at 2010-05-11 15:49
狛犬の写真ばっかりなのに、なぁ〜んか楽しそうだなぁ〜。
狛犬もそれぞれ全くバラバラのフォルムで迫って来るから連続で観るの面白いです。

拝殿前のマッチョ狛犬ペアは、後足の膝小僧あたりから太ももへの筋肉が妙にリアルな人間の男性の脚みたいに見えます。
(上半身人間で下半身が動物ってのをひっくり返して想像するのはちょっと嫌ですが)
でもよく見ると、肩とかあばらとか胸筋も人っぽい?

ブロンズ狛犬はディズニーっぽいかな。耳が垂れてる動物は好みじゃないけど、見たことない姿なので興味ありです。

この中で一番の好みは、アニメ狛犬かな。
シンプルな潔さで堂々と構えているのがどこか可愛く見えるという、ヨシヨシって気持ちにさせられます。口の開き方が「あ、しまった!」ってふうにも見えたりして。ペアなのに阿形はどうして耳が寝てるの?
Commented by yattokamedagaya at 2010-05-11 18:24
*よくさん

12頭身の翼君(笑)。前脚だとそうですね。後脚は結構貧弱なんだけど。
西望狛犬は、そちらの方では津(三重県)の「結城神社」にもありますよ。
だいたいこれと同じ形で、昭和12年の奉納ということです。

東京と言っても、埼玉と山梨との県境の山間部だから納得はできるんですけどね。
僕の田舎や佐久間・水窪まで浜松市と言ってしまうのと同じようなものです(笑)。
Commented by yattokamedagaya at 2010-05-11 18:30
*宇紗さん

ここのはちょっと他所とは違って、狛犬モチーフの彫刻といった感じのものが
多いのかな。バラエティーに富んでます。
でも歴史がある神社だから、もっとたくさんあったはずなんですけどね。

西望さんの狛犬は、全身筋肉の付き方は四つ足の動物より人間に近いでしょう。
胸部に男性女性を暗示するようなものまで付いているんですよ。
アートですねあれは。色々な所にあるようですよ。

あのSDアニメっぽいの、何か狛犬と違うんだよな。
キャラクターっぽいというか(笑)。これはこれで良いんだけど。
狛犬は昔は獅子・狛犬と言って阿形が耳が寝ていて巻き毛、
吽形が耳が立っていて直毛で角(つの)があった。ペアでも違っていたんですよ。
それが江戸時代の後半に両方とも獅子型になって、名前は狛犬になったんですね。
全部が全部一律そうならない、いいかげんなところがまた良いんですが(笑)。
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