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僕が今頃「セカチュー」を観た理由
僕が今頃「セカチュー」を観た理由_b0066893_15213381.jpg「世界の中心で、愛をさけぶ」。このタイトルはパクリだ。それに21世紀にもなって、まだ女の子が白血病で死ぬ話かよ。こんなパクリや使い古されたストーリーの小説だ。中身もパクリを巧妙につなぎ合わせているだけに違いない。映画のCMのように「泣いちゃいました」と言っているやつらは踊らされているだけのバカだよな。オレはだまされないぞ!

これが僕が「セカチュー」を敬遠していた理由。ところが最近ブログであのタイトルは作者じゃなく、編集者が付けたものだということを聞いた(トラックバックしたいけど、これコメントだしな)。そういえば新人賞を取った作品はよくタイトルが変わるし、名前が売れるまではよくあることなんだろうな。元ネタはハーラン・エリスンの「セカチュー」ではなく、エヴァンゲリオンの最終話ということも言われているらしいが……。

とにかく作者に対する偏見はなくなった。そういうわけでさっそく映画版をDVDで観てみると──「泣いちゃいました」(笑)。偶然の連発がちょっと引っ掛かる所はあるけど、いい映画だよ。テレビ版(これはほんの少し観ました)と違ってジメジメした所もないし、カセットテープを使って過去と現在、それぞれの登場人物をつなぐ構成もいい。そしてこれもTV版と比べてだが、キャスティングがいい。何よりもヒロイン長澤まさみがいいよ(声だけの部分も含めて)。

ただし今いいと言った部分はすべて行定勲監督の映画版だけのこと。片山恭一さんの原作は少し内容が違うらしい。そして結果的に中身も良かったんだろうが、(誰が付けたにしても)売り上げにはこのタイトルが影響したことは確かだし、この作品とこのタイトルはあまりにも離れているような気は、相変わらずする(そんなセリフはあったが)。確かめるために、いまさら本を読む気にもなれないけど……。
by yattokamedagaya | 2004-12-28 15:27 | Art & Entertainment | Trackback | Comments(0)
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