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猿のレリーフ
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黄金週間焼屎企画其の弐──みたいな……。

これは旧蜂須賀邸洋館、北東外壁の猿の浮き彫り。
前から気になっていたこのサルを、この機会にちょいと調べてみた。
どうやらこれは、日吉神社の神猿をモチーフにしているらしく、
立鳥帽子で御幣をかつぐこの猿と、全く同じ意匠の陶板が
旧小笠原伯爵邸にもあるらしい。洋館に守護神、面白いね。



まあそれはいいとして……私にとってはその後の方が興味深かった。
この写真を撮っている時に、女の子連れの女性が話し掛けてきたのだ。
30歳前後の金髪白人の女性で、どうも散歩の途中のような風情。
てっきりこのテラコッタの由来でも訊ねたいのかと思ったがさにあらず。
「その絵はいいけれど、建物の写真は撮らないでください」
旧蜂須賀邸洋館ではわからない?ここは現在オーストラリア大使館なのだ。

彼女が大使館関係者か、その家族なのかはわからない。
これまででも撮影中に、警備員やその建物の関係者に
事情を聞かれたことは何度もある。
でもここは日本。こんな道の真中で “英語で” 注意されているのがとても不思議。
しかも彼女は “地元民として” 注意しているんだよね。
もう東京ってそういう街なのかな。
東京人・田舎者なんて言っているのが馬鹿らしくなってくるね。

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by yattokamedagaya | 2006-04-30 23:10 | Objects(Man-made) | Trackback | Comments(8)
Commented by supica-hosi at 2006-04-30 23:34
黄金週間焼屎企画其の弐・・・・・・ですね。^^
キャンプボツになったのですか?我がことのように残念に思います。

この焼き物?タイル?はなかなか、おしゃれですね。
日本瓦を使った屋根によく縁起物の恵比寿様とか家紋とか置きますよね。
名称はわからないのですが、そういうニュアンスがあるのでしょうか。

都会になるほどに、グローバルになるのでしょうか。
私の住んでいるところも外国人が多い場所です。
昔田舎では、外国人=アメリカ=白人=金髪という、それ以外無い!みたいな。^^
おまけにわたしの実家あたりになれば、出会うことも無いという。

いろいろな人があたりまえみたいな顔で過ごせている場所は、
風通しもよくて、楽チンでいいのかもしれませんね。
Commented by yattokamedagaya at 2006-05-01 12:19
*スピカさん

キャンプは年に数回しか会えない仲間とだったので残念です。

この焼き物は鬼門に設置される鬼門除けらしいです。

うちの田舎でも旧浜松でも、住んでいた時は
外国の人は一度も見たことがありませんでした。たぶん。
今の浜松では外国人=ブラジル人かもしれません。

ここは特に大使館も多いし、外国人向けの店も多いから他所よりも
外国人率は高いでしょうね。人種も様々。だから別に外国人をどうとも思わないです。
でも他所から来ている人という感覚は持っています。我々田舎者よりさらに遠くから。
それに普通こういう場合日本語で注意するでしょう?外国人でも。
日本語ができなかったら、わざわざ注意まではしないですよね。違うかな?
道を聞いたりするのとは状況が全然違うわけだから。
だからそれが新鮮だったんです。彼女に取って、ここがもう自分の街なんでしょうね。
ただ彼女がそういう(言わねば気が済まない)性格だっただけかもしれませんが。
Commented by TodomatsuHouse at 2006-05-01 21:40
あ、この猿は前に藤森照信サンの著作で見たような…
と言う話はさておき
田舎住まいだと滅多に目にする機会はないのですが
例の青ナンバーのクルマには、つい敵愾心を持ってしまいます
全部が全部そんな人ではないと思うのですが
「治外法権」「外交官特権」という言葉が頭に浮かんでしまうのです
むかし週間しか何かで読んだ
「わざと交差点や駐車禁止の場所にクルマを停めて
 違反の証票を集めている外交官(もちろん出頭はしない)」の話が
根底にあるのだと承知はしているのです
Commented by yattokamedagaya at 2006-05-02 00:39
*まつおさん

「リーサルウェポン3」がそんな映画でしたね。外交官には多かれ少なかれ特権意識はあるでしょう。エリートなんだから。でも駐車違反免除はちょっと違って、良い悪いじゃなくて、自分達の当然の権利くらいに思っているようです。それは大使館の末端の職員まで。

基本的なものの考え方が、国が変われば当然違います。理解できない所もあるかもしれません。でも、迎合しなくても良いんですが、他所の国に行くのなら理解するように努力しなきゃ。日本に来てもそういうことを考えない人も多いのです。「だから日本人は……」とか「こんなことやってるのは世界中で日本人だけだよ」なんてことを口癖のように言う人によく会います(そんな日本人もいますが)。納得することもあるんですが「それは、世界中で日本人だけがまともだからだよ、文句あるのなら日本から出て行け!」と応えたい。そういうこともたくさんあるんです。「和を以て貴しとなす」の国民なので、その度にいちいちケンカしませんけどね。

このテーマなら言いたいことが色々あるんですが、この程度にしておきます。
Commented by natsu-usagi at 2007-07-23 11:41
これが猿のレリーフですか!中々可愛らしいですね。神聖な意味があるのでしょうが。
事前にこのことを知っていたら小笠原伯爵邸でも注意して見たのに残念でした。
猿のレリーフには全く気が付きませんでした。
もし小笠原伯爵邸でも北東の外壁にあるのならいつか見に行けるかもしれません。
ランチかディナーを頂かないとお屋敷の中には入れないのですがカフェスペースなら
敷地内に入ることは可能ですから。コーヒー一杯680円で猿のレリーフを探しに行くかも?(笑)
Commented by yattokamedagaya at 2007-07-23 18:10
*夏うさぎさん

昔の建物は風水や魔除けの意味で、見える所や見えない所にも
色々なものが配置されているらしいですね。
これは北東の鬼門の魔除けらしいです。

僕の読んだ資料では同じ作者の全く同じもの(焼き物ですから)が
小笠原伯爵邸にもあると書いてありました。
外壁というと建物の外側の意味ですよね、普通。
そうじゃなくてこれは敷地を囲む塀の外側に取り付けてあるので
同じ場所にあるのなら敷地内に入らなくても
見ることができるかもしれません。
Commented by natsu-usagi at 2007-07-24 22:42
風水については詳しくは無いのですが、案外と科学的に証明出来そうな事柄が多いですよね。
北東は鬼門・・・これにはどういう経緯があったのでしょうか?
検索してみると北東の門が良くないということで、塀の外側に魔除があるのはなるほどという感じが致します。
北東と言うと、多分出入りに使ったあの門でしょうね。お屋敷のお手洗いも北東だったようです。
機会があったら是非猿のレリーフを見つけてみたいと思います。
Commented by yattokamedagaya at 2007-07-25 08:24
*夏うさぎさん

北東鬼門は普通の方位学ですか。一応これも日本の常識のように言う人もいますが
これもケースバイケースで、半数は逆に吉方になると聞いたこともありますよ。
そして入り口や水廻りを避けろ、なんて言いますよね。
でも普通のアパート・ワンルームは南向きに作ろうとすれば
北側の方に入り口や水廻りを持ってくるのが自然な構造ですから
皆凶相の部屋になってしまいます。
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