永遠に幻の蕎麦屋
図らずも閉店シリーズになってしまった。僕はタイユバンに続いて今年はもう1店、大切な店をなくしている。それが浜松町の蕎麦屋、深山亭だ。本当の閉店は初夏だった。でも、どうせその時期からあの店は知る人ぞ知る夏休み。蕎麦シーズンの秋に気を変えて「やっぱり続けるよ」と言ってくれるのを期待したが、やっぱりダメだったか……。

大切と言っているわりには僕はこの店に10回も入っていないかな。店の前には数百回行ったけどね。そこがこの店の特徴、幻の蕎麦屋と言われる所以だ。詳しくは以前書いた話があるので見てください。
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とにかくここはオヤジさんの顔を見ているだけでもよかった。あまり話したことはなかったけれど、歯が抜けた顔でいつもニコニコしていて……。その顔が、もり蕎麦1枚きっちり60gをはかりで測る時は職人の顔に変貌する。店の規模(白木のカウンターたった6席)に比べてやけに大きい丸見えの厨房も、異常に少ない営業日・営業時間も、店の外で待つというシキタリも、すべてこのオヤジの人柄で許されていたんだろう。もちろん蕎麦も(僕にはつゆが少し辛いが)旨い。

b0066893_21351719.jpgこれが現在の深山亭あと。もっとも営業を続けていた当時でもほとんどこの状態だったが(笑)。のれんがかかっていなければ店があることにも気が付かない。右の壁にいつもその日店を開けられない言い訳のような張り紙が貼ってあった。最後はたしか一身上の都合により……とか。その張り紙も今はもうない。永遠に幻になってしまった……。



この前も書いたけれど僕はグルメじゃない。知ってる店も限られてる、いわゆる分母が小さいんだ。2/50が2/5000よりダメージが大きいことを察してください。
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# by yattokamedagaya | 2004-11-20 21:58 | Eat & Drink | Trackback | Comments(2)
いつから?
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昼に日テレビルまで行ってきたらこいつらがいなくなっていた。
いつからいなくなったんでしょう?
数カ月間ヒキコモリのようになって仕事をした後に、
外に出てみるともうパラレルワールドのようだ。
シオサイトがオープンした時は最新情報を自分のサイトで発信していたのに、
もうこんな近所の変化にもついていけません。
やっぱりこのベンチ、土下座している相手に
これでもかと上に乗っかるようなイメージがいけなかったんですかね。


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# by yattokamedagaya | 2004-11-20 18:56 | Funny Face | Trackback | Comments(2)
やりがい
これは1992年、まだ景気が良かった頃の話だ。名前は伏せるが、ある上場企業のCI(当時流行りだった)に参加したことがあった。CIというとマークやロゴばかりに目が行きがちだが、外部へのアピールと同じように、社内への働きかけも大切になってくる。より会社に愛着を感じ、そこで働くことに歓びを感じる企業イメージを作るんだ。

その一環として社員に対し会社のイメージや仕事に対する考え方等のアンケートをしたことがある。これはCIの定石だが、その中に仕事観というものがあった。質問は仕事をしていて“やりがい”や“働きがい”を感じる時を6項目の中からひとつだけ挙げるというものだが、その6項目というものが
1.仲間と一緒に仕事を達成した時。
2.自分の仕事が客先に感謝された時。
3.会社で役立っていると感じた時。
4.仕事のスキルが上がった時。
5.自分の仕事が会社に役立ったと感じた時。
6.仕事が直属上司に認められた時。
で、アンケートの解答順位もこの通りだった。

この6項目、何か足りないと思いませんか?

当時も今でも僕が一番やりがいを感じることはこの中には入っていない。それは「自分が納得できる仕事ができた時」だ。この6項目というのは会社側で設定したものだから、より社員に近い考えなんだろうと思う。自分だけでなく常に相手がいることを意識して相対的に考えるものらしい。当時「ふ〜ん、会社員ってこういう考え方をするもんなんだ」と違和感を感じながらも妙に納得した覚えがある。この会社だけが特別だとも思えない。

さて、これが2004年だったらどうだろう?やはり「自分が納得できる仕事ができた時」という項目を入れようという発想は出てこないんだろうか?
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# by yattokamedagaya | 2004-11-19 23:53 | Work & Mac | Trackback | Comments(0)
うまいパンが食べたい !!
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グルメとは程遠いこの僕が食べ物のことでこれほどショックを味わうなんて……。しかもこれほど重大なことを4ヵ月遅れで知るなんて……。

仕事の切りがいい平日の夕方、僕は恵比寿ガーデンプレイスのタイユバン・ロブションに行く。そしてそのフレンチレストランのドアを開け──ないで、地下に下りて行く。その地下1階が僕の目指すパン&ケーキ屋、ブティック・タイユバン・ロブションだ。いや、だった。──閉店しているんだ!!

7月に上のレストランと共に閉店、12月に新しくオープンするらしい。と、店の前でボーゼンとしている僕に通りがかりの品の良いオバサンが教えてくれた。「でもね、職人さんは同じ人とは限らないようよ」という言葉を付け加えて……。この人もわかっているようだ。パンは蕎麦と同様名前が同じ店でも、たとえそれが正当なのれん分けでも、作り手が違えば味は全然違うんだ。だいたい、東京でも1〜2のレストランが閉店するか〜?と腹が立つやら、忙しくて4ヵ月も来れなかったことを悔やむやら……。ようやく気分を取り直して隣の、そのまた隣のワイン屋PARTYに入って行ったのでした。

ちょっと時間に余裕がある気分が良い夕方は、少し遠回りをしてガーデンプレイスまで歩き、PARTYでワインとチーズを買って(金に余裕がある時は隣のカーヴ・ド・タイユバンでワインだけ。あ、ここも名前が変わったのかな?)ブティック・タイユバン・ロブションでバゲット(バゲット・ア・フェルマンタシオン・ラントだっけ?)を1本買う。僕が白金に住んでいた時からこれはひとつの習慣だった。それがこんなあっけない形で壊されるなんて……。

さて、ともかくワインは買った。チーズもくっさいウォッシュを買ったぞ。そしてパンは?──以前この辺りで買って大失敗をした経験があるために(僕も気を使って書いてるね。店の名前をズバリ言ってもいいのに)、品川の今年オープンしたクイーンズ伊勢丹で買うことにした。ちょうど焼き上がった所に遭遇。でも「バゲットを1本ください」と言うと「バケットですね?」と言い直されてしまった。「バゲットはbaguette、バケットはバケツじゃねーか !!」と心の中で叫んで店を出た。怒るほどのことでもない。でも何か悲しい気持ちになってしまって、トボトボと帰る秋の夕暮れでした。──それほど不味くはなかったんだけどね。でも来週からどこで買おうか……。

上の写真は当然イメージです。店がないんだから……。
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# by yattokamedagaya | 2004-11-19 19:48 | Eat & Drink | Trackback | Comments(6)
世界の中心で愛を叫んだけもの
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10年以上前にこんな本を買った。今買えば「お客さん、この本で良いんですか?“けもの”が付いてますよ」な〜んて親切な店員に言われるかもしれない。実は例の「セカチュー」の本の発売キャンペーンが始まった時に、「そういえばこんな本があったよな〜」と探し始めて、最近ようやく押し入れの隅でみつけたんだ。

別に今頃パクリだと騒ぐわけじゃない。題名には著作権はあまり関係ないようだし、これは翻訳だし、そして何よりも中身が全然違う。何であれが「世界の中心で愛をさけぶ」なのか今でもよくわからないが……。

でも僕がこのタイトルに引かれてこの本を買ったのは事実。音楽で言えば“ジャケ買い”のようなもの。この種のタイトルが売り上げに関係あるのなら、あの「セカチュー」もちょっとまずいのかな、偶然の一致はありえないもんな。

前振りが長過ぎました。言いたいことはこんなことじゃなくて、この本の内容だったのに……。長くなるんでまたそれは次回。
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# by yattokamedagaya | 2004-11-18 19:56 | Art & Entertainment | Trackback | Comments(0)