僕が今頃「セカチュー」を観た理由
b0066893_15213381.jpg「世界の中心で、愛をさけぶ」。このタイトルはパクリだ。それに21世紀にもなって、まだ女の子が白血病で死ぬ話かよ。こんなパクリや使い古されたストーリーの小説だ。中身もパクリを巧妙につなぎ合わせているだけに違いない。映画のCMのように「泣いちゃいました」と言っているやつらは踊らされているだけのバカだよな。オレはだまされないぞ!

これが僕が「セカチュー」を敬遠していた理由。ところが最近ブログであのタイトルは作者じゃなく、編集者が付けたものだということを聞いた(トラックバックしたいけど、これコメントだしな)。そういえば新人賞を取った作品はよくタイトルが変わるし、名前が売れるまではよくあることなんだろうな。元ネタはハーラン・エリスンの「セカチュー」ではなく、エヴァンゲリオンの最終話ということも言われているらしいが……。

とにかく作者に対する偏見はなくなった。そういうわけでさっそく映画版をDVDで観てみると──「泣いちゃいました」(笑)。偶然の連発がちょっと引っ掛かる所はあるけど、いい映画だよ。テレビ版(これはほんの少し観ました)と違ってジメジメした所もないし、カセットテープを使って過去と現在、それぞれの登場人物をつなぐ構成もいい。そしてこれもTV版と比べてだが、キャスティングがいい。何よりもヒロイン長澤まさみがいいよ(声だけの部分も含めて)。

ただし今いいと言った部分はすべて行定勲監督の映画版だけのこと。片山恭一さんの原作は少し内容が違うらしい。そして結果的に中身も良かったんだろうが、(誰が付けたにしても)売り上げにはこのタイトルが影響したことは確かだし、この作品とこのタイトルはあまりにも離れているような気は、相変わらずする(そんなセリフはあったが)。確かめるために、いまさら本を読む気にもなれないけど……。
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# by yattokamedagaya | 2004-12-28 15:27 | Art & Entertainment | Trackback | Comments(0)
オクジョウのピアニスト
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寂れたビルの屋上で、月の光を浴びながらひとり背を向け
ピアノを弾き続ける男がいる。
ここは首都高速1号線を羽田空港方面に向かう、芝浦出口300m手前の地点。
下はレインボーブリッジに続く潮路橋交差点だ。

身の丈10m程のこの男はもちろん屋外広告の一種で、このビルは
ピアノ運送を専門にしている会社らしい。でっかい看板よりもセンスがあるじゃないか。
このピアニストも、ライトアップされたものや昼に下から見上げた時は
タキシードを着たレイ・チャールズでもモデルにしているのかと思って見ていたが
遠くからよく見るとそうでもない。背筋を伸ばした正統派ピアニストだった。
シュピルマンよりはがっちりしているようだが……。
ともかく顔を見るのはヤボというもの。これは背を向けているのがいいんだ。


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# by yattokamedagaya | 2004-12-27 14:44 | Funny Face | Trackback | Comments(0)
店長のおすすめ
自分の誕生日を祝日にすることを放棄するか
別の日に差し換えるという決断をしてくれたら、
これから一生、天皇陛下のことを心の底から尊敬できるだろう。

こんな祝日のこんな時間まで仕事をすることになった夜。
僕はワインを飲みたくなって近くのスーパーに行った。
いつものワイン屋は遠いし、そんな上等なワインはいらない。
テーブルワインで良いんだ、今夜は。

ここで何かを買うのは始めてだった。
最近できた24時間営業の店でロケーションの割にはけっこう安く、
ワインもほとんどテーブルワインと言って良いような1,000円台のものが多い。
で、探していると目に付いたのがボルドータイプのボトルに
「店長おすすめ」という札が付いたワイン。
ボルドーで1,000円なら絶対買わないけど、これは南仏だね、たぶん。
それよりも気になったのは「店長おすすめ」。
スーパーの店長がおすすめのワインってどんなワイン?
ワイン屋の店長ならわかるよ。いくらか信頼するかもしれない。
でもこれは“スーパーの”店長。誰なんだ?会ったこともない。
それよりもこの店長、ワインが好きなのか?

で、無視したと思うでしょう。──買ってきたんだよね〜ここにある。
僕はこの頃、人のおすすめには乗るようにしてるんだ。
ほとんどスカだけど、良かった場合すごく得した気分になれる。
たぶん軽いワインだし、今日はそんなワインがいいような気がする。

さて今午後10時30分。ここから実況です。
さっそく開けてみます。あららナイフがいらない、さすが1,000円。
でも栓は一応コルク。2002年ものだ、ボトルも軽い。
グラスに注ぐと色も軽そう。残念ながら僕は鼻が弱いから匂いがわからない。

それでは、飲みます!・・・・・・・・・・・・・?????????????
・・・・・・・・・・・??????????・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・次から……ここで買うの、やめよう……。
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# by yattokamedagaya | 2004-12-23 22:36 | My Own Life | Trackback | Comments(2)
赤いタワー、青いタワー、きれい?
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この青い東京タワーはワールドカップ直前のスウェーデン戦の時。
赤いのは乳ガン撲滅キャンペーン。その他にはイタリアンフェアの赤白緑。
僕が知っている限り改装後の特殊ライティングはこれだけ。
先週のトラバテーマの「おすすめ夜景」でも六本木ヒルズのあの人気に対して
東京タワーを勧める人は、ひとりくらいいた?という感じ。
もう相手にされてないね。何か企業努力が足りないんじゃないか?
素人考えだけど、真っ青か真っ白で氷の塔のようにするだけでも目を引くのに。
最近毎晩12時過ぎに部分的に点灯させて調整しているようだけど
たぶんこれはクリスマス向け。期待していいのかな〜。
去年もホームページで同じことを書いたような。で、裏切られたような。


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# by yattokamedagaya | 2004-12-22 21:16 | Tokyo Towers | Trackback | Comments(3)
「ツインピークス!」
9.11のニューヨーク・テロを逃れた富士銀行の社員が「何で東京にはこんなにツインタワーが多いんだ?悲しみを忘れたいのに……」と言っていたことを思い出す。確かに東京、それも港区にはツインタワー式のビルが多い。

夕方、晩飯を買いに汐留に行った。そして先週のエッセイが何の意味もないことを悟った。東京人らしく下を向いて歩いていたのに、たった1時間の間に3回も道を聞かれたからだ。2回はしかたがない(かな?)。シオサイトの真中を突っ切って電通ビルに向かったから。でも帰りは人気のない所を選んだのに、左斜後127度から声をかけられてしまった。「ツインタワーのLにはどう行ったらいいんですか?」

他に人はいない。僕に聞かれたことは確かなんだけど、うざったいな〜と思って無視!──できないんだよな〜。振り返ると友だちの家に招かれたという雰囲気の男が立っていた。ツインタワー?そこで始めて周囲を見回すと笑っちゃう。僕たちが立っていたのはちょうどその前。もう暗くなっていてたからその人には気が付かなかったんだ。でも……。それで「そういう形の建物ならここにあるけど、ツインタワーという名前だったかな……?」と言ってちょっと考えた。彼も「そう言えば……」と言って考え始めた。

「ツインピークス!」言ったのは同時だった。僕たちは同じ瞬間を共有したんだ。たぶん彼の頭の中にも朝靄のイメージの音楽と、青ざめた女の子の死体が浮かんでいたのだろう。

b0066893_2112541.jpg「ツインパークスですよ。L棟はどっちだかわかりませんが」と言って僕たちは別れた。ここ港区は森ビルと住友不動産がしのぎを削っている所。でもそのビル、マンション名はありきたりのつまらないものだという定評がある。そしてこのタワーマンションは三菱地所のもの。「ツインパークス」。このネーミング、僕たち良識のある市民はどう受けとめたら良いんだろう?
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# by yattokamedagaya | 2004-12-19 22:35 | Tokyo(Love+Hate) | Trackback | Comments(0)