スキー→スノーボード(おまぬけ編)
今はスノーボードだけ。でも8年前まではスキーオンリーで、スノボをするなんて思ってもみなかった。あるまぬけな偶然が僕をボーダーに変えたんだ。

それはそのシーズン最初のスキーだった。ゲレンデに向かう僕の足はスキーブーツを履いているにもかかわらずいつもより軽い。体調が良いのかなとも思ったが原因はそのブーツにあった。両足とも土踏まずあたりで真っ二つに割れていたんだ。これではビンディングにセットすることもできない。しかたがないのでレンタルにしようとショップに向かう間も一歩歩く事にぼろぼろと分解して、着いた時にはインナーブーツしか残っていなかった。店員に笑われながらもブーツを借りたんだが、ふと横を見たらスノボのセットもレンタルしていた。しかもかなり安い。ブーツだけ借りるのも何か無駄な気がしていたので僕はそれに飛びついてしまった。友だちに「オレ午前中はこれ練習するから、昼飯の後からいっしょに滑ろうぜ」と言ってゲレンデに飛び出す。そして見よう見まねで装着して歩き、さっそくリフトに。理屈はわかるんだ。スキーの動きを横乗りにするだけなんだから。それに僕はサーフィンもやっていたからそれとほぼ同じ。3時間で充分滑れるようになると思っていた。

──とんでもない。両足を固定することがこれほど動きを制限するものだとは思わなかった。理屈はぶっ飛び恐怖心だけが残る。しかもその日は晴天続きのアイスバーンだ。尾てい骨が砕けるような尻餅を何度も繰り替えす。他の人の邪魔になりたくなくてゲレンデの端で練習していたのもいけなかった。起伏のある緩斜面ではスノボはコントロールできない。そんなことも知らなかった。2時間も過ぎると途方に暮れて他の人の滑りを見ているだけ。時間はどんどん過ぎてもうすぐ昼。何とかしてレストランにたどり着かなければ……。覚悟を決めて、もう一度基本を思い出して、もう他人のことばかり気にしていられるかとゲレンデ中央に滑り出る。

──コツはそれだけだった。ビビらずにある程度の傾斜のある平らな斜面で滑れば理屈通り板はコントロールできるものだった。面白くなってもう一度リフトに乗って少し遅れてレストランに着いた頃には「スノボなんて簡単じゃないか」と言える自信も戻っていた。でも必死だったから僕は気付かなかっただけで、皆僕がビビっていた所も見ていたらしいし、僕のパンツ(スキーのデモパン)の尻はその時びりびりに破れていた。これが僕のスノボデビュー。ダメージも大きかったけど、思ってもいなかったスキーと違う楽しさはその日からやみつきになって、次のシーズンから僕はスキーを止めてスノボオンリーになった。
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# by yattokamedagaya | 2005-01-11 17:26 | Sports & Health | Trackback | Comments(2)
豪雪の中の初詣
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大晦日から戸隠にスキーに行った。ここは霊峰戸隠山の麓。地域一帯が神社の中という趣だ。宿の近くにも中社の堂々とした鳥居があったので「明日ここで初詣しようぜ」と着いた時には皆言っていた。ところが宿に入ると毎日テレビを観てばかりで外に出ようともしない。あまりテレビを観ない僕は、しかたがないのでひとりで初詣と散策に出かけることにした。皆が外に出たくない理由はもうひとつある。31日1日と二日続けて大雪が降って村全体が雪に埋もれてしまったからだ。
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宿で長靴を借りて中社に向かう。本当は奥社に行きたかったのだが、かなり距離があるのであきらめるしかない。しかしここでも順路を外すと70cm程の積雪だ。正面から鳥居をくぐり石段を滑らないように気を付けて登って行く。誰もいない。正月に誰もいない神社を初めて見た。ただ足跡があるから来た人はいるようだ。本殿にたどり着く。地元の人がひとりいたので一安心。入ってはいけなかったのかと不安になり始めていた頃だった。でもそれ以外は神主も巫女もいない。天の岩戸を開けた時にこの地に戸が落ちて、それを隠したことが戸隠の地名の由来らしいが、この神社の祀っているものや御利益の種類もわからない。とにかく皆の幸せと明日無事に帰れることを祈って境内を出る。

b0066893_1701041.jpg神社の御利益はその神社に集まる人間の数に比例すると聞いたことがある。つまり人が集まる神社には「幸せになりたいパワー」が溢れているから、その力で幸運を引っ張ってくるということだ。根拠のない神頼みよりもこの考えの方が納得できる。だから行くのなら明治神宮と決めていたのに、今年はたったふたり分のパワー。何も期待できないなと思って宿に帰った。しかし御利益はその後すぐにやってきた。その晩から雪はぴたりと止んで、翌日は朝からピーカン。気温は低いが一日中雲ひとつない晴天だ。渋滞で帰宅は深夜になったが帰れただけで充分。神の存在を信じたくなる一日だった。
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# by yattokamedagaya | 2005-01-06 17:17 | Temples & Shrines | Trackback | Comments(0)
恒例年越しスキー&スノボツアー
ここ7年ほど、年越しスキー&スノボツアーというものをやってます。
でも今年ははっきり言ってやめたい。でも運転手だからドタキャンできない。

カウントダウンやクリスマスのスキーと言えば聞こえはいいけれど
雪は少ないし、スキーブームが去ってからはたいしたイベントもありません。
それにアフタースキーは部屋に戻って酒飲んで、格闘技か紅白を観ながら
ダラダラしているだけだから、どこにも行かないさえない年越しと同じです。

仕事が忙しくて最近主催者を降りているから文句言えないんですけど
年々女の子とスノボ(僕はスノボです)の参加者が減っていて、
今年は両方ともゼロらしいです。場所は地味な戸隠らしいし
雪はほとんどないし、天気予報は雨か雪。行く意味あるのか?これは修行か?

さらにもうひとつ。ギリギリまで仕事していてまだ年賀状ができてません。
というよりまだプランもできていません。
こんな状態で行っていいんだろうか。僕らは年賀状も仕事の一環なのに。
去年のように構想10分、制作1日で作っていては選手生命にかかわるし。
今年はもう少しプランを練らないと、と思っていたのにまた同じ。
困った。──ところで来年何年でしたっけ?
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# by yattokamedagaya | 2004-12-29 20:57 | Sports & Health | Trackback | Comments(6)
僕が今頃「セカチュー」を観た理由
b0066893_15213381.jpg「世界の中心で、愛をさけぶ」。このタイトルはパクリだ。それに21世紀にもなって、まだ女の子が白血病で死ぬ話かよ。こんなパクリや使い古されたストーリーの小説だ。中身もパクリを巧妙につなぎ合わせているだけに違いない。映画のCMのように「泣いちゃいました」と言っているやつらは踊らされているだけのバカだよな。オレはだまされないぞ!

これが僕が「セカチュー」を敬遠していた理由。ところが最近ブログであのタイトルは作者じゃなく、編集者が付けたものだということを聞いた(トラックバックしたいけど、これコメントだしな)。そういえば新人賞を取った作品はよくタイトルが変わるし、名前が売れるまではよくあることなんだろうな。元ネタはハーラン・エリスンの「セカチュー」ではなく、エヴァンゲリオンの最終話ということも言われているらしいが……。

とにかく作者に対する偏見はなくなった。そういうわけでさっそく映画版をDVDで観てみると──「泣いちゃいました」(笑)。偶然の連発がちょっと引っ掛かる所はあるけど、いい映画だよ。テレビ版(これはほんの少し観ました)と違ってジメジメした所もないし、カセットテープを使って過去と現在、それぞれの登場人物をつなぐ構成もいい。そしてこれもTV版と比べてだが、キャスティングがいい。何よりもヒロイン長澤まさみがいいよ(声だけの部分も含めて)。

ただし今いいと言った部分はすべて行定勲監督の映画版だけのこと。片山恭一さんの原作は少し内容が違うらしい。そして結果的に中身も良かったんだろうが、(誰が付けたにしても)売り上げにはこのタイトルが影響したことは確かだし、この作品とこのタイトルはあまりにも離れているような気は、相変わらずする(そんなセリフはあったが)。確かめるために、いまさら本を読む気にもなれないけど……。
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# by yattokamedagaya | 2004-12-28 15:27 | Art & Entertainment | Trackback | Comments(0)
オクジョウのピアニスト
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寂れたビルの屋上で、月の光を浴びながらひとり背を向け
ピアノを弾き続ける男がいる。
ここは首都高速1号線を羽田空港方面に向かう、芝浦出口300m手前の地点。
下はレインボーブリッジに続く潮路橋交差点だ。

身の丈10m程のこの男はもちろん屋外広告の一種で、このビルは
ピアノ運送を専門にしている会社らしい。でっかい看板よりもセンスがあるじゃないか。
このピアニストも、ライトアップされたものや昼に下から見上げた時は
タキシードを着たレイ・チャールズでもモデルにしているのかと思って見ていたが
遠くからよく見るとそうでもない。背筋を伸ばした正統派ピアニストだった。
シュピルマンよりはがっちりしているようだが……。
ともかく顔を見るのはヤボというもの。これは背を向けているのがいいんだ。


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# by yattokamedagaya | 2004-12-27 14:44 | Funny Face | Trackback | Comments(0)