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ネタかぶり-2
広告でも映画でも音楽でも小説でも、そして最近はブログでも、
複数の作品に同じような表現が見られると、盗作だパクリだという話になります。
たしかにそういう場合は多いでしょう。でも違う場合も多いはずですよ、たぶん。

例えばブログでも、春になれば桜の写真や話、秋になれば紅葉ネタ。
これは誰でも一度はやるはず。これをパクりだなんて騒ぐ人はいないでしょう。
それと同じようにその時の社会の空気、トレンド、趣味、感情、制作物のカテゴリー等、
そういうものが制作の骨子を司っている以上、同じような発想をする人間は
偶然同じようなものを創る可能性があるというわけです。
この場合、“陳腐な発想”という新たな問題が発生する可能性もあるわけですが……。

今書いているこの記事も、たぶん過去にほとんど同じものを誰かが書いているでしょう。

ただ、パクリかパクリじゃないかは本人が一番知っているはずです。
写真や文章をそのままコピーして利用したら、それは盗作というよりどちらかと言えば泥棒。
盗作以前なんですが、“ある作品を見て”その後にそれと同じようなものを作った場合、
これもパクリですよ。部分を変えても同じこと。恥ずべき行為です。

でもこれ、何かに似ていると思いませんか?──そう、ブログのトラックバック。
それも正しいTB。考えてみればあれは形の上では「盗作宣言」と言えなくもない。

あ、これTB批判じゃないですよ。考えてみれば…と言うだけで全然発想が違うものだし、
あれはブログのコミュニケーションを支える、素晴らしいシステムだと思いますよ。
それにほとんどのTBはネタ元をいただいたというだけで、その人のフィルターを通せば
全く違う記事になるわけだし。ただその辺りが曖昧になっている人もいますけど……。
まあどちらにしても、ブログくらいならあまり目くじら立てることもないか、とも思います。
盗作がなぜいけないかと言えば、そこには名誉と金が関わるから。
それさえなければ、自分の作品を認めてくれて、あまつさえ真似までしてくれるんだから、
TBと同じように「パクってくれてありがとう」とコメントしてもいいくらいなんですけどね。
by yattokamedagaya | 2006-12-06 13:00 | Internet & Blog | Trackback | Comments(0)
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